2023年12月28日
令和5年12月28日(木)、大阪桐蔭高等学校創立四十周年記念式典が、大阪府教育庁、大東市教育委員会、学校法人大阪産業大学、大阪産業大学、大阪産業大学附属高等学校、並びに大阪桐蔭桐友会、大阪桐蔭桐友会OB会、大阪桐蔭同窓会等、多くの来賓の皆様をお迎えし、高校3年のⅠ・Ⅱ類生を除く全校生徒が参加して桐蔭アリーナにて午前10時から開催されました。司会は26期卒業生でフリーアナウンサーの岡副麻希氏です。
式典は、開会の辞、国歌斉唱、校歌斉唱に続いて学校長が式辞を述べました。式辞では本校が昭和58年(1983年)に設立されて以来の様々なご支援への感謝と共に「偉大なる平凡人たれ」の建学の精神のもと、「鼎立成りて碩量を育む」の教育目標を実践してきた40年の歩みと本校が今後も堅持すべき指針が述べられました。その後、来賓紹介があり、来賓を代表して吉村洋文大阪府知事(岡副麻希様代読)と福光正尚桐友会会長から祝辞を頂戴しました。そして生徒を代表して生徒会会長の田中聖雅さんから大阪桐蔭の生徒であることを誇りに思い、伝統を継承していく決意が表明されました。
生徒代表の言葉に続いて、本校17期卒業生の岩田稔氏の卒業生講演会が行われました。演題は『やらなしゃーない~大阪桐蔭がつないでくれた夢への挑戦』です。岩田氏は本校硬式野球部出身です。高校在学時に1型糖尿病の発症が判明してからも現役生活を続け、関西大学を経て2005年のNPB大学・社会人ドラフト会議の希望枠で阪神タイガースに入団しました。岩田氏は2006年から2021年まで16年間の長きにわたり、プロの第一線でプレーし、引退後は野球評論家として活躍する一方、1型糖尿病の啓蒙活動や社会貢献活動を続けておられます。ご講演では高校在学時に1型糖尿病を発症していることが分かり、周囲のサポートを受けながら野球に取り組んできたことについて触れ、そのことがプロ野球選手になる道へと続いたことから、周囲の理解と自身の夢を諦めないことの大切さをお話されました。生徒たちにとってはもちろん、誰にとっても人生を生きる上でたいへん参考になるお話を聞くことが出来ました。
講演会に続いて、「大阪桐蔭の四十年のあゆみ」をまとめた映像を吹奏楽部の演奏に乗せて上映しました。吹奏学部が普段からお世話になっている梅田清司氏の制作です。その後、閉会の辞となりました。
創立以来、教育関係者の皆様、地元大東市の皆様、保護者の皆様をはじめ多くの皆様のご理解とご支援を賜りましたことに心より感謝申し上げます。